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[ホテル×DX]海外におけるDXの事例をご紹介します
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コロナ禍で危機に瀕しているホテル業界ですが、そんな中でもなるべく感染を広げないような対応を試行錯誤しています。そこで海外で注目されているのがDX(デジタル・トランスフォーメーション)。デジタル技術を駆使する事で非接触型のサービスができるという考え方ですが、どのような例があるのかが気になりますよね。今回はホテルDXにおける海外の事例をご紹介します。
ホテルでDXを推進するメリットとは?
まずホテルでDXを推進するメリットは次のようなものです。・更なる業務の効率化を実現できる ・蓄積されたデータを元手に、新たな施策を打ち出せる
これら2つのメリットに加えて音声DXを推進するとどうなるのか、解説していきます。
ホテルDXのメリット①更なる業務の効率化を実現できる
DXを推進することで雑務を減らし効率的に業務を遂行できるようになります。例えばDXによって宿泊者台帳の記入、予約状況の確認、売上の数値管理などの幅広い事務作業を一つのクラウド上で管理できるようになります。またこういったクラウドを導入し事務作業を効率化できれば、空いた時間を使って今まで以上にお客様に寄り添ったサービスの提供も可能になりますよね。このようにホテルDXはホテル業務の根幹とも言える事務作業を効率化するメリットがあるのです。ホテルDXのメリット②蓄積されたデータを元手に、新たな施策を打ち出せる
蓄積されたデータをもとに新たなビジネスモデルや施策を打ち出せるようになることも、DXを推進するメリットの一つだと言えます。そもそもDXとは「業務の効率化・デジタル化して得たデータを生かして、新しいビジネスモデルを確立すること」でもあります。データを集めるのに時間や費用は掛かりますが、そこで得た情報をホテルサービスの向上などに生かす事ができるでしょう。またデータの蓄積・分析を繰り返しサービスやビジネスモデルを変化させる事で、他のホテルとの差別化を図る事もできます。 例えばブッキングサイト上でユーザーが予約したホテルの所在地、価格帯、部屋の特徴・機能などのデータを蓄積できれば、そのユーザーが好みそうなホテルを検索前にリコメンドとして表示するシステムへと転用することが可能です。このようにデータの蓄積によって新たな施策を打ち出せるようになることもまた、DXにおけるメリットだと言えます。ホテルDX 海外での事例をご紹介
日本とは違う環境で、どんなDXの技術が使われているのか知りたいですよね。ここでは海外のホテル業界で注目されているDXについて3つご紹介します。AIで顧客の疑問を解決するサービス HotelChatbot
HotelChatbotとはホテルにおいてサービスを代行するデジタル技術の事です。このHotelChatbotはアプリ上で、24時間365日サポート対応してくれるサービスです。ホテル側にはアプリからの直接予約が増えることによる売上UP、そして予約や各種手続きをアプリひとつで管理できることから顧客体験の向上が期待できます。またお客様にとっても、気軽にチャット送信ができるため不安の少ない宿選びが可能となっています。 実際に海外のホテルFour Sisters Innsでは「Whistle」と呼ばれるチャットサービスを導入。ホテルのチェックイン/アウトはもちろん、決済やカスタマーサービス、館内レストランの予約など多岐にわたる業務をこのWhistle上で完結させることが可能となりました。このWhistleはまさに需要と供給にマッチした画期的なサービスだと言えそうですね。 (参照:1. SPJ 「海外でチャットボットが成功している7つの業界」、2.Cvent 「Hotel Digital Transformation: 9 Ideas, Trends for 2022」)スマートテクノロジー搭載でホテルに新たな価値を Alibaba
お客様のこれまでのホテル体験をリフレッシュする画期的な試みがあります。例えば中国のAlibabaグループが経営する「Fly Zoo Hotel」では、テクノロジーを集結させた近未来型ホテルをテーマに運営しており、館内では顔認証システムやロボットの利用が可能です。 また室内にも「Tmall Genie」と呼ばれるスマートスピーカーが設置されており、照明やエアコンを音声で操作できます。このように海外の宿泊DXに目を向けると、最新のテクノロジーを揃えお客様に新たな価値を提供する試みもなされています。 (参照: DIGITAL SHIT TIMES 「2019年10月17日 公開中国最前線 中国・アリババの「デジタル百貨店」に行って驚いた、そのヤバい実力 日本の百貨店、復活のヒントもあった!:田中道昭氏 中国レポート」) Hospitality Netが行った室内のエンターテインメントとテクノロジーに対する調査によると以下のような調査結果が明らかとなっています。・顧客の60%が部屋にいる場合に音声認識技術を使用する。 ・68%はこうした音声認識機能がついたサーモスタットや照明制御などの室内設備をしている。
つまり音声認識技術を活用した新たな顧客体験は、海外では常識的なことになりつつあることが見てとれます。Alibabaグループが提供するこうした付加価値が、常態化する日もそう遠くないのかも知れません。 (参照: Hospitality Net 「Hotel Internet Services Unveils Survey Results Revealing New Insight into Guest and Hotelier In-room Entertainment and Voice Technology Trends」)