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  • 2018.08.09

持続可能社会の実現に向けた研究航海レポートを紹介!

こんにちは!
BONXの鎌田です。

6月21日から8月4日までの約1ヶ月半間でのサバイバル生活のレポートを行います。

以前ご紹介した研究航海が先日8月4日に無事終了し、メンバーとして参加していたBONX社員も帰って参りました!とにかく無事に帰ってきてくれて、Team BONXも一安心しております。

今回は6月21日から8月4日までの約1ヶ月半間行われたサバイバル生活のレポートを紹介します。最後には帰還したBONX社員本人によるコメントも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

 

社団法人シネコカルチャーによる研究航海

温暖化や人口増加問題、生物多様性の喪失など急変する地球環境と社会情勢リスクに関する報道や情報を目にする機会が増えている現代。そのような問題を乗り越え、真に持続可能性な社会を実現するためには今後数十年が人類にとって正念場である、という強い危機意識より本プロジェクトは始まりました。

多くの企業が提唱する持続可能性は、その企業活動を通じて活力ある社会や経済に貢献するものではあっても、長期的な資源枯渇や人口増加を見据えて真に持続可能な文明を実現する技術にはならないということも一つの事実。


社会の文脈から切り離された自然と相対するサバイバル生活の中で、本当の意味での持続可能な社会、文明に必要な技術をあぶり出し検証をするというものがこの研究航海の目的です。生存レベルまで余剰を削ぎ落としたサバイバル活動を通して、動植物など生態系や歴史的、文化的な背景などまで幅広く調査を行います。

今回の航海では第1レグとして、まず沖縄の宜野湾マリーナから出港し、奄美諸島、トカラ列島、大隅諸島を経由しつつ熊本天草を目指すというもの。また今後第2レグ、第3レグと日本沿岸を調査しながら最終目的地である和歌山を目指します。

 

キハダマグロの一番美味しい食べ方

最低限の物資はヨットに積んでいますが、食料は現地調達がサバイバルの基本。

BONXが誇る釣り師は熱帯の海も攻略します。その際釣ったのがこちらのキハダマグロ!キハダマグロは日本の北の方で穫れるクロマグロよりも南の海にいるので、脂が少なくさっぱりした味が特徴。

一般的には脂ののったクロマグロ(通称本マグロ)の方が美味しいと思われがちですが、実は食べ方次第ではキハダマグロもとっても美味しく食べられるんです。

オススメの食べ方は九州の甘めのさしみ醤油にニンニクをスライスしたものを乗せていただくというもの。あっさりとしたキハダマグロの身に甘みの強い醤油とニンニクの香りがベストマッチ。

またはセヴィーチェというラテンアメリカの魚介類のマリネでも美味しく食べられますよ。この調理法を駆使し、10kgはあるキハダマグロを数匹食べきったそうですよ。

 

1ヶ月半のサバイバル生活を終えて

 
6月下旬からスタートした本航海、予定通りに進んだとは言えませんでした。海路における台風の影響は陸で暮らすよりも遥かに大きいもので、台風が接近してくる段階で波風は強まり、一つの台風で4〜5日間避難せざるを得なくなるため大きなロスに繋がります。例年6-7月にはほとんどこない台風がまさかの4連続で沖縄・鹿児島地方を直撃した影響で航海は大幅に遅れ、予想できない自然の厳しさを実感することとなりました。

4人でスタートした航海は暑い・狭い・寝れない・空腹・船酔いなどのストレスによって失明の危険が発生したクルーが途中で離脱するなどまさに命がけ。このような閉鎖的で過酷なストレス環境に晒されると必ず人間関係の問題が生じるのですが、43日間の航海ではそのような問題は一切起こりませんでした。各自の役割をきちんと遂行し、お互いを尊重できるクルーが集まったお陰であると言えるでしょう。

今回の自分の役割として動植物を捕獲し、同定し、調理するという任務はほぼ果たせたと思います。食べきれないくらいの量の魚を釣り、それをいつも違ったレシピで調理し、クルーの健康維持やストレス発散に貢献できたことも長い航海を成功に導いた秘訣だったのかもしれません。アウトドアは危険で不快であるという側面がありますが、自然とは豊かで美しいものだと再認識することもできた航海でした。

今後も釣りと料理と動植物の同定というスキルに磨きをかけて、次の航海も無事に乗り切りたいと思います!
 

さいごに

今回は1ヶ月半にも及ぶサバイバル航海のレポートを紹介しました。実際に乗り越えた社員の言葉も真に迫るものがありましたね。

「世界は僕らの遊び場だ。」というミッションを掲げるBONXにとっても、持続可能な社会の実現は真剣に考えていかなければならないテーマです。これからも今回の航海の結果で得られた様々なデータや知識、技術を活用し、企業活動を行ってまいります。

 

それでは、次回の配信をお楽しみに。

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