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- オペレーション最適化
- ハンズフリー
音声と映像のリアルタイム共有で遠隔からでも現場を止めないオペレーションに|西松建設株式会社様
西松建設株式会社西松建設株式会社
建設基本
データ
- プラン
- ビジネスプラン
- 過去のツール
- 電話
課題
- スマホを取り出すまでに時間がかかり電話中は作業が止まってしまう
- 何かあるたびに職員が現場に行かなくてはならなかった
- 人から人へ順々に伝達しており情報共有に時間がかかっていた
- イヤフォンの使用に抵抗がある人もいた
効果
- 胸元のボタンを押すだけで瞬時に会話できるようになった
- 映像と音声の同時共有により現場に行く頻度が20%〜30%削減
- 大勢の関係者と同時に話せるようになり情報共有が円滑化
- 自分の耳に合ったイヤフォンを選べるようになり抵抗感が減った
西松建設株式会社では、BONX WORKとSafie(セーフィー)を組み合わせて活用し、現場の効率化を実現しています。
従来は現場で問題が発生した際、電話でのやり取りだけでは状況把握が難しく、職員が現場まで足を運ぶ必要がありました。しかし、セーフィーのウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」を通じて映像を確認しながらBONX WORKで指示を出せるようになり、事務所から現場全体をスムーズに管理できるようになりました。
この取り組みにより、現場で発生していた作業員の待機時間が削減され、工事が止まらない状況を作ることができています。これらのシステムの導入は、元請けだけでなく多くの工事関係者にメリットがあるそうです。
今回、西松建設株式会社 小穴様にインタビューに応じていただきました。
人手を補填するためカメラの有効な活用方法を検討
セーフィーを導入した背景について教えてください
西松建設として所長と私が元請けとして担当している2人だけの現場なので、目の数が十分に足りているとは言えません。私1人で現場に朝から晩まで出なくてはいけない日も少なからずありました。
その対応策として、以前から西松建設で使用していたカメラをさらに有効に活用してみようと思い導入を決めました。
重機視点で細かく作業状況を管理
セーフィーのカメラをどのように利用していますか
定置式では大体の状況しか確認できないため、Safie Pocket2 Plusを重機に搭載して重機の作業状況を視点カメラとして使用することで、実際に動いている現場をより細かく管理しています。
電話に代わる同時通話とハンズフリーが決め手
BONX WORKを導入いただいた経緯について教えてください
電話をかけなくてもすぐに意思疎通できるのが理由の一つです。冬の現場だと手袋をつけて防寒着を着用していますので、スマートフォンを取り出すまでに時間がかかります。
また取り出している最中と電話中に作業が止まってしまうという課題が根本的にあったため、無線アプリを探そうというのがスタートラインでした。
そこから同時通話ができるっていうメリット、ハンズフリーで全てが解決するということで西松建設の本社のDX担当からBONX WORKを紹介してもらいました。
品質・安全・工程、全てBONX WORKで会話
1対1の電話から複数名でグループトーク
具体的な利用シーンをお聞かせください
今まで電話でしていた下請けさんとの会話がメインです。品質・安全・工程、全てBONX WORKでグループトークしています。例えば「今日の進捗はこれくらいやって欲しいです」「材料が入ってきたのでここに下ろしてください」といった内容を担当の施工会社の人も含めて会話しています。
テキストメッセージも音声読み上げで耳に通知
現場で主に使用するのはどの機能ですか
グループトークとチャットです。日ごとに進捗の写真をテキストと一緒に送っています。またテキスト読み上げ機能によってメッセージが直接耳に届くのも便利な点の一つです。
カメラで状況を確認し、BONX WORKで指示
セーフィーとBONX WORKの基本的な運用方法を教えてください
事務所からセーフィーのカメラで工程や進捗を確認し、BONX WORKを介して指示を出しています。セーフィーのカメラで危険を発見したらすぐにBONX WORKで指示や是正が行えます。
あとは作業員さん同士の会話にも使用してもらい「こっちの作業を手伝って欲しい」といった現場内で発生する会話にも活用していただいている状況です。
事務所から現場を広範囲に管理
導入後の働き方は変化しましたか必要以上に現場に出ることがなくなり残業が削減
以前は下請けさんに何かあれば電話がかかってきて、車で現地まで向かうというのが当たり前でしたが、現在はカメラで遠隔から状況を把握できます。そのため事務業務や次の段取りをパソコンで作業しつつ、カメラを見ながらBONX WORKで状況を確認できるようになりました。
何かあればとりあえず現場に行くのではなく、本当に必要な時以外は現場に行かなくてよくなったことで、事務作業にかかる残業が削減されました。
リアルタイムな進捗管理・安全管理・品質管理
当現場では、セーフィーのカメラを重機につけてリアルタイムに作業状況を確認できるようにしていますので、各作業の進捗管理・安全管理・品質管理を事務所にいながら的確に把握し、1人でも広範囲に現場を管理することが可能になりました。
“現場を止めない”ことが工期短縮に直結する
定量的なインパクトはありましたか現場に行く頻度20〜30%減
基本的な進捗は全て事務所の中から確認して指示が出せるので、現場に行く必要性が減りました。感覚的には20〜30%ほど私は現場に行かなくて良くなったのかなと実感しています。
長期工事における時間削減のインパクトは大
事務所から大体1kmぐらい先が作業ヤードなので、車に乗っても数分はかかります。これが「山を挟んだ向こう側でやっています」「事務所が建てられないので20分〜40分かかります」となった場合、現場も止まってしまいます。
その何十分の蓄積が数日から数十日にわたることにもなりますので、工期の短縮にも直結しています。
現場責任者や下請けも交えて質の高いコミュニケーションを展開
コミュニケーションの質に関して変化が感じられたエピソードはありますか遠隔から新人社員をフォロー
例えば、新入社員が現場の職長と1対1で電話をしてしまうと、誤った情報を伝えた場合、問題が発生するまでその間違いに気付けません。一方、BONX WORKを使用すれば、上長や先輩も同時に会話を聞いているため、誤った情報をすぐに修正できます。
また、若手社員が現場で判断に迷った際、従来は上長のサポートを得るのに時間がかかりましたが、今はBONX WORKとセーフィーのカメラで、上長がすぐに状況を確認し、即座に適切な指示を出せるようになりました。
垣根を超えたグループトーク
現場責任者である所長もBONX WORKを導入したことで、管理者も現場のコミュニケーションにリアルタイムで参加できるようになりました。
以前は、下請けさんから新人社員、新人社員から先輩、そして先輩から所長へと情報が順々に伝達され、指示を出す際も同じ順序で戻る必要がありました。
現在は新人社員・先輩・上長・下請けさんが同時にグループトークに参加しているため順々に伝達するということがなくなり、より効率的に業務を進められるようになりました。
建設現場で求められるシンプルな使いやすさが「BONX Stick」の魅力
胸元にある安心とボタンの押しやすさを評価
BONX BOOSTを今までご利用いただいておりましたが、BONX Stickはいかがでしょうか
1番はボタンが押しやすいことです。BONX BOOSTを耳に装着しているとボタンを目視できないため、押し間違えてしまうこともありましたが、BONX Stickは胸元に確実にあるため、ボタンを押す時に確認できます。また、指で押した時の感触が分かりやすいという点も気に入っています。
あとBONX BOOSTを装着してヘルメットを被ると顎紐が当たって落下してしまう恐れがあるため注意を払っていましたが、BONX Stickではその心配がほぼありません。
確実に操作できる安心感や厚手の手袋でも触りやすいといった直感性はBONX Stickの方が良いのかなと思います。
自分の耳に合うイヤフォンが選べて抵抗感が減った
身体に負荷を感じることはありますか
BONX BOOSTを貸与した下請けさんの中にはアタッチメントをいろいろ試したけれど耳の形に合わなかったという事例もありました。その点、自分の耳にあったイヤフォンを選べるため「耳が痛い」「違和感があってつけたくない」という人は減ったと思います。
現在、私はオープンイヤ型を試しているのですが、以前よりも耳の負担が減っているように感じます。
音声と映像によるリアルタイムの情報共有が現場で働く人の利益に
人員を増やす必要がなくなり早出・残業削減にも寄与
下請けさんにとってのメリットとはどのような点でしょうか
「作業を止めることなく、何か問題や確認事項があってもリアルタイムに対応してもらえている」という意見を現場の職人さんから聞いています。
進捗が遅れれば、おしりの工程が決まっているので人員を増やしたり早出・残業したりして対応するということが発生します。それが解消されるというメリットが下請けさんにもあるのかなと思います。
音声と映像を一緒に共有することでより伝わりやすくなった
元請けとのやり取りに便利な点があれば教えてください
他の業者さんや元請けさんも含めて情報共有ができるので、調整がスムーズにできるようになりました。
電話ではどうしても伝わらないことが多かったのですが、映像を通して状況を踏まえながら確認できるので活用しています。「現在ここまで進みました」「材料はこの寸法でいいですか」といった会話を映像と一緒に共有することで、以前より伝わりやすくなりました。
現場に関わる全員の連絡ツールとして、広く浸透させていきたい
BONX WORKとセーフィーを活用した理想の運用方法や今後の展望について教えてください
基本的には元請けだけでなく下請けさんにもメリットがあることが重要です。そのためBONX WORKは元請けの連絡ツールという認識ではなく「下請けさんの連絡ツールとしても使える」という理解を広め、下請けさん同士の会話にも有効に活用してもらいたいというのが根本的な構想としてあります。
セーフィーのカメラも然り、元請けが事務所で常に監視するためのカメラではなく、下請さんの職長にタブレットを配付し、各会社の状況を映像で確認できるようにしたいと思っています。
そうすれば職長さんたちが、自社の重機が稼働している映像を離れていても管理することが可能です。さらにBONX WORKで下請けさん専用のトークルームを作れば、カメラを見ながら各社でグループトークができるようになります。
元請けも工程が進みますし、下請けさんとしても工事に無駄がなくなっていくため、お互いにWin-Winなのかなと思います。まずはこの現場で慣れてもらい他の現場でも活用できるようになれば、下請さんとしても導入を検討してもらえるのではないか、というのが今後の理想であり希望です。
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