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ナースコール×スマホで介護が変わる!呼び出しを耳へ届ける方法も紹介

「PHSの端末が壊れても予備がない」「ナースコールが鳴るたびに誰が対応するか分からず、現場がバタバタしてしまう」 こうした課題を解決するために、今、多くの医療・介護現場で進んでいるのがナースコールのスマホ連動(DX)です。
ナースコールをスマホで受けられるようになれば、場所を問わず通知を確認できるだけでなく、写真や映像による状況把握、さらには介護記録との連携まで、現場の働き方が劇的に変わります。
本記事では、ナースコールをスマホで受けるための具体的な仕組みや、導入に欠かせない「ゲートウェイ」の役割、そして導入を検討する際のポイントを分かりやすく解説します。
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ナースコールがスマホに届く「4つのステップ」

従来のシステムは施設内の専用電話機(PBX)で完結していましたが、スマホ版は「インターネットとクラウド」をフル活用します。情報の流れを分解すると、以下のようになります。
1.居室からの呼び出し(発信)
入居者様がボタンを押すと、壁の中の配線を通って、ナースステーションにある「ナースコール親機(制御盤)」に信号が届きます。 ここは従来のシステムと同じです。今のボタンや配線をそのまま活かせるため、居室側の工事は最小限で済みます。
2.ゲートウェイによるデータ変換(通訳)
親機に繋がれた「ゲートウェイ」が、ナースコールの電気信号を「スマホが理解できるインターネットの言葉(IPデータ)」に変換します。
ミニ解説:ゲートウェイとは?
ゲートウェイ(Gateway)とは、直訳すると「出入り口」という意味です。IT用語では「異なるルールで動いているネットワーク同士をつなぐための変換装置」を指します。ナースコールの世界では、ナースコール独自の信号を、インターネットの世界で通じるデジタルデータへ変換する翻訳機のような役割を果たします。
3.クラウドサーバーによる交通整理(指令)
デジタル化されたデータは、LANケーブルを通じて施設内のネットワーク(スイッチングハブやルーター)を経由し、インターネット上の「クラウドサーバー(司令塔)」へ送り出されます。 クラウドが「302号室からの呼び出しだ。担当スタッフAさん・Bさんのスマホを鳴らせ!」と、瞬時に判断して通知を飛ばします。
4.スマホアプリでの受信(着信)
施設のWi-Fi、または外出先なら4G/5G回線を通じて、スタッフのスマホアプリが鳴ります。画面には「部屋番号」だけでなく、「入居者様の名前」や「顔写真」などが表示され、応答する前に状況が把握できます。
うちのナースコールはスマホ化できる?診断ポイント

すべてのナースコールがすぐにスマホ化できるわけではありません。「今の設備を活かせるか」を判断する3つの基準を紹介します。
メーカーと発売時期を確認する:大手メーカーで、おおむね過去10年以内に導入・更新したものであれば、ゲートウェイの追加で対応できる可能性が非常に高いです。詳細はメーカーや販売元にご確認ください。
外部端子の有無をチェックする: 親機にパソコン接続用などのLANポートやシリアル端子があるか確認してください。これらがない古い機種でも、ランプの信号などを利用する「接点入力」という手法でスマホ化できる場合があります。
PHS運用の有無: 現在PHSを使っているなら、すでに信号を取り出す土台(PBX)があるため、スマホ化へのハードルはかなり低くなります。
ナースコールをスマホ連動させるメリット
ナースコールをスマホに切り替えることは、単なる「通知手段の変更」ではなく、「現場の働き方改革」に直結します。
どこにいても確実に繋がる
施設のWi-Fiだけでなく、4G/5Gといった携帯電話回線も利用できるため、別棟、庭、駐車場、あるいは訪問先の拠点にいるスタッフでも通知を受け取れます。スタッフがどこにいても入居者様のサインを逃しません。
「1台多役」で業務をスマートに集約
ナースコールの受信だけでなく、見守りセンサーの異常通知、介護記録の入力、さらにはスタッフ間のチャットや通話まで、すべてを1台の画面で行えます。重い複数の端末を持ち歩く負担を解消し、現場の「移動」と「手間」を最小限に抑えます。
アプリ連携による柔軟な機能拡張
一度スマホ連動の基盤を作ってしまえば、後から「バイタルセンサーと連携させる」「AIによる音声入力を導入する」といった最新技術の取り込みがスムーズに行えます。ハードウェアの買い替えを待たず、現場のニーズに合わせてシステムを進化させ続けられます。
インカムアプリとの連携で「通知の先」の動きを変える

スマホ連動と「BONX WORK」のようなインカムアプリを組み合わせることで、現場のオペレーションはさらに進化します。
「私が向かいます」を瞬時に共有: スマホで通知を受けた瞬間に「302号室、私が行きます!」と声に出すだけで、チーム全員に状況が伝わります。駆けつけの「二重対応」や「対応漏れ」を物理的にゼロにします。
ハンズフリーで作業を止めない: イヤフォンマイクを通じて音声でやり取りができるため、入居者様の介助を中断することなく、応援を呼んだり指示を出したりできます。
チーム全体で解決する: 現場のスタッフが「少し顔色が悪いようです」と発信すれば、離れた場所にいる看護師が即座に指示を出せます。情報の伝達漏れがなくなり、施設全体の「チーム力」で入居者様を守る体制が整います。
まとめ:「通知を受ける」から「チームで解決する」へ
単なるナースコールのスマホ化で終わらせず、現場の連携を強化してこそ本当のDX(デジタルトランスフォーメーション)と言えます。
スマホに通知が届く仕組みを整えることは、あくまでスタートラインに過ぎません。その通知を受けて、いかにスタッフ同士が瞬時に声を掛け合い、最適な初動につなげられるかが、ケアの質と現場の負担軽減を左右します。
BONX WORKは、多くのナースコールシステムとの連携実績があり、導入後の運用定着まで手厚くサポートいたします。
「自社のシステムでどこまでできるか知りたい」「まずは実際のデモを見てみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴施設の環境に合わせた最適なプランをご提案いたします。