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介護ICT導入の「失敗事例」5選と対策|使われないシステムにならないために

「高額な費用をかけて見守りセンサーを入れたのに、現場から『誤報が多いから切ってほしい』と言われた」
「記録ソフトを入れたはずが、結局メモ用紙に書いてからPCに入力する二度手間になっている」
介護業界では、こうした「ICT導入の失敗」が後を絶ちません。良かれと思って導入したツールが、逆にスタッフの負担を増やしてしまう事態になる恐れがあります。
この記事では、多くの施設で起きがちな「5つの失敗パターン」と、それを回避するための具体的な対策を紹介します。
- 失敗①:端末が増えすぎて「持ち運び」が負担になる
- 失敗②:Wi-Fiが繋がらず、居室で記録が打てない
- 失敗③:多機能すぎて誰も使いこなせない
- 失敗④:センサーの「鳴りすぎ」で狼少年化する
- 失敗⑤:紙とデジタルの「二重管理」が続く
失敗事例①:ツールごとに「端末」が増殖する
【状況】
ナースコールはPHS、記録はタブレット、見守りセンサーの通知は専用受信機。スタッフのポケットはパンパンなうえ、さらにメモ帳とペンを携行。
「重くて動きにくい」「どれが鳴ってるか分からない」という意見が多く聞かれている。
【原因】
「見守り」「記録」「連絡」をバラバラのシステム・バラバラの業者で導入してしまったため。
✅ 対策:スマホ1台に「集約」する
すべての業務を「スマートフォン1台」にまとめましょう。
BONX WORKのようなインカムアプリ、スマホで動く介護記録アプリ、スマホ通知対応の見守りセンサーを選べば、「スマホ1台あれば仕事ができる」環境が実現します。
失敗事例②:居室の隅で「電波」が入らない
【状況】
「居室でケアしながら記録できる」と想定したものの、居室の奥に行くとWi-Fiが切れてエラーに。結局、ステーションに戻ってWi-Fiの強い場所でまとめて入力することに。
【原因】
鉄筋コンクリートの施設に対して、家庭用レベルの安いWi-Fiルーターを使っていたため。
✅ 対策:事前の「電波調査」と業務用Wi-Fi
導入前は専門業者によるサイトサーベイ(電波調査)の実施がおすすめです。メッシュWi-Fiの構築や、sXGP(構内PHSの後継規格)などを検討し、「どこでも繋がる」独自のインフラを構築しましょう。この時に補助金が役立ちます。
失敗事例③:センサーのアラートが「鳴りすぎる」
【状況】
「起き上がり」を検知するセンサーを入れたが、寝返りのたびに全スタッフのPHSが一斉鳴動。
誤報が多いあまりスタッフが麻痺してしまい、本当に転倒した時の重大なアラートを見逃してしまった。
【原因】
感度設定が適切でないことと、「全員一斉通知」にしてしまっていること。
✅ 対策:音声で「必要な人だけ」に通知
アラートを「担当のユニットだけ」や「夜勤者だけ」に通知する設定が必要です。
ここでもスマホインカムが活躍します。BONX WORKなら、自動音声読み上げで「205号室、起き上がり検知」と耳元のイヤフォンだけに知らせてくれるので、他のスタッフの業務を邪魔しません。
失敗事例④:紙とデジタルの「二重管理」
【状況】
記録ソフトを入れたのに、ベテラン職員が「データが消えたら怖い」と言って紙の申し送りノートをやめない。若手は「ソフトに入力」、ベテランは「紙に記入」。結局、両方確認しないといけなくなり、業務時間が倍増した。
【原因】
経営層や現場リーダーが紙・ソフト双方の運用を容認しており、現時点ではルールとして統一できていないため。
✅ 対策:音声入力で「その場で」完結させる
重要なのは、「書くより早い」という体験を現場で実感してもらうことです。スマホの音声入力を使えば、ケアの直後に「食事、全量摂取、特記事項なし」と話すだけで記録が完了します。
この手軽さとスピードを一度体験すると、紙での記録に戻る必要性を感じなくなります。
失敗事例⑤:多機能すぎて「誰も使えない」
【状況】
「せっかくだから」と高機能で高額なシステムを導入。しかしボタンが多すぎて操作が難しく、結局使いこなせるのは一部の管理者だけ。現場は使わなくなった。
【原因】
現場のITリテラシーを考慮せず、トップダウンでスペック重視の選定をしたため。
✅ 対策:機能を絞った「シンプル」なものから
まずは「インカムで話すだけ」「写真で記録するだけ」など、誰でも使えるシンプルな機能から定着させましょう。
まとめ:失敗しない鍵は「連携(インテグレーション)」
介護ICTの失敗の多くは、「ツール単体」で考えてしまうことから起きます。
「インカム・記録・センサー」をバラバラに入れるのではなく、「どう連携させて、どう業務フローを減らすか」を設計することが成功への近道です。
BONX WORKは、単なるインカムアプリではなく、これらをつなぐ「現場のハブ」として機能します。
「失敗しないICT導入」のご相談も、ぜひ私たちにお任せください。