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国の支援を活用した現場ICT化。見守り支援システム連携で利用者と向き合える「これからの介護」|社会福祉法人あさひ会 あさひホーム様
社会福祉法人あさひ会 あさひホーム様
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介護基本
データ
- プラン
- ビジネスプラン
- 利用人数
- 約30名
課題
- 施設内で、他スタッフやリーダーの居場所が分からず、「人探し・物探し」に多くの時間と労力を費やしていた。
- パラマウントベッド社見守り支援システム(以下、見守りシステム)の通知がなっても、「自分は今対応できない」という情報をすぐに他スタッフに伝えることができなかった。
- オムツ交換や入浴介助時のスタッフ連携に時間がかかってしまい、利用者とじっくり関わる時間を十分に確保できていなかった。
効果
- 人を探す時間が8割削減し、施設スタッフ全体で協力し合える体制が実現した。
- 見守りシステムとBONX WORKの連携により、見守りシステムの通知がなった際に自分の状況をすぐに他スタッフと共有できるようになった。
- スタッフ連携の効率化によって業務がスムーズになり、浮いた時間を利用したレクリエーションなど、利用者と関わる時間が大幅に増加した。

山梨県韮崎市に位置する社会福祉法人あさひ会が運営する介護老人保健施設「あさひホーム」。入所定員100名、通所1日30名の利用者様に対し、全体で50〜60名ほどの職員で日々のケアにあたっています。
同施設は山梨県の介護テクノロジー導入伴走支援モデル事業所に選定されたことを機に、補助金を活用した現場のICT化をスタートさせました。BONX WORKも、補助金を使って導入された現場ツールのひとつです。
いかにして現場にBONX WORKを定着させ、スタッフの「心のゆとり」を生み出し、利用者様へ質の高いケアを提供できるようになったのか。事務次長の鎮目様をはじめ、現場で活躍するスタッフの皆様に、導入の経緯と具体的な効果について伺いました。
施設内アンケートで見えた課題は「人探し」と「連携不足」。山梨県の伴走支援モデル事業選定を機に、補助金を活用しICT化を決断

——BONX WORKを導入した背景、そしてその他補助金を活用して導入したツールなどについて教えていただけますでしょうか。
鎮目さん:BONX WORK導入前に現場のアンケート調査や対話を行ったところ、広い施設内で確認したい職員を探し歩く時間や、来訪者を待たせてしまうといった「連携不足」が大きな課題として浮き彫りになりました。さらに、利用者一人ひとりと向き合う時間の確保が難しい、より良いケアが提供できていない、と感じている職員も多かったです。
そんな中、山梨県の伴走支援モデル事業所に応募し、補助金を活用できることになりました。これまで当施設ではICT自体の導入がありませんでしたが、見守りカメラの活用も見据え、持ち運ぶ端末をスマホ1台で完結でき、骨伝導イヤフォンで利用者の声も聞こえる点にメリットを感じてBONX WORKの導入を決断しました。
補助金を活用し、Wi-Fiの環境整備から全床分の見守りシステムとカメラ、さらにはパソコンやモニター、現場用のスマートフォンまで、BONX WORKを含めた現場のICT設備を一括で導入いたしました。当時は1/4負担となる補助金を活用できたため、当法人の持ち出し費用を大幅に抑えることができました。
通話時のルールなど、1から細かくマニュアルを作成。現場職員に寄り添った「泥臭い準備」がスムーズな運用の鍵に

——BONX WORK導入時、現場への定着にはどのような苦労がありましたか?
鎮目さん:率直に申し上げて、導入直後は現場で混乱がありました。しかし、現場に定着させるために、リーダー陣が諦めずに泥臭い準備を続けました。
具体的には、充電の方法から始まり、「自分の名前を名乗る」「全体向けか指名かを伝える」「話し終わったら『以上、お願いします』と言う」といった話し方のルールや、「呼びかけがあったら『了解です』と返事する」という聞き方のルールなど、1から細かくマニュアルを作成し、全体での共有を徹底しました。また、「使用したスマホは施設の物なので雑に扱わない」といった意識づけも行いました。現場職員に寄り添ったこうした泥臭い準備を続けたことが、結果的に劇的な変化に繋がったと感じています。
「人を探す時間」が約8割減。見守りシステムとの連携とハンズフリー通話により、安全な介助や他部署とのスピーディーな連携、利用者様との充実した時間を実現


——BONX WORKを導入して、現場ではどのような効果を感じていますか?
樋爪さん(介護スタッフ):以前は内線用のPHSを持ち歩いていましたが、排泄介助の際などに両手が塞がり、便器に落としてしまうなどの悩みがありました。今はスマホ1台に集約されてハンズフリーになったことで両手が空き、作業がしやすく能率も上がりました。
また、見守りシステムと連動しているため、通知が鳴った際も「ただの寝返りか、起き上がろうとしているのか」を一目で確認でき、急いで駆けつけるべきかの判断ができるようになりました。
介護主任である私が歩き回る時間が半分くらいに減り、本当に助かっています。

久保田さん(看護師):何より大きいのは「人を探す時間」が8割削減されたことです。以前は施設内の奥から大声で人を呼んだり、電話をしてもつながらなかったりしていましたが、今はBONX WORKでスムーズに会話ができ、処置やお風呂の時の患部の状態などもすぐにリーダー看護師に報告できるようになりました。
また、これまではオムツ交換や入浴介助などの連絡や人探しに多くの時間を割かれていましたが、浮いた時間を活用して午後にレクリエーションを行ったり、利用者様とじっくり関わる時間が増えたことが大きな成果です。

望月さん(支援相談員):私たち相談員にとっても効果は絶大です。例えば、入退所時のカンファレンス等でご家族様に施設説明をする際、BONX WORKのグループトーク機能を使えば、内線や館内放送を使っていた頃の半分の時間で各部署のスタッフをスピーディーに呼び集められます。
たとえ担当スタッフが離れた場所で別のケアに入っていても、BONX WORKで全員が耳元でつながっているため、インカム越しにその場ですぐ質問を投げかけ、答えを得られます。ご家族様をお待たせすることなく、スピーディーかつ確実な返答ができるようになったことは、私たちの提供するケアの品質を大きく引き上げてくれています。
補助金申請の労力以上の価値。2040年問題を見据え、時代に追いついた現場ICT化の第一歩を踏み出す

——最後に、補助金を使った現場ICT化の未来について、今年度の介護テクノロジー補助金の申請を検討中の他施設様へメッセージをお願いします。
鎮目さん:率直に申し上げて、補助金申請には事務方を中心に多大な労力と様々な準備が必要です。当施設の場合は県の伴走支援という手厚いサポートがあったことも事実ですが、たとえサポートがなかったとしても、「働き手がいない中で、人間でなくてもフォローできる部分」をシステムに置き換えるという考え方は、これから必須になってくると感じています。
2040年に向けて深刻化する人手不足の中で、現場のICT化は避けて通れません。最初は少し大変かもしれませんが、補助金を活用して現場ICT化の第一歩を踏み出せば、スタッフの心にゆとりが生まれ、ご利用者様としっかり向き合える「これからの時代の介護現場」へのスタートが切れるのではないかと思っております。
▼インタビュー動画はこちら