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見守り支援システムとの連携で加速する介護現場のICT化と品質向上|ALSOKジョイライフ株式会社 ローズライフ京都様
ALSOKジョイライフ株式会社 ローズライフ京都
ALSOKジョイライフ株式会社 ローズライフ京都
介護基本
データ
- プラン
- ビジネスプラン
- 利用人数
- 〜49名
- 過去のツール
- スマートフォン・タブレット・電話・スピーカー
課題
- 情報共有のたびに移動しなくてはいけない
- 職員同士が互いに探し合う時間が発生
- 電話が鳴るたびに職員が駆けつけて応答していた
- 通知を受けた職員が同時に集合してしまうことがあった
効果
- 職員1勤務あたりの歩数が半減した
- 離れた場所にいる職員ともすぐにコミュニケーションが取れる
- ご入居者様の前を離れず対応できるようになった
- 対応へ向かう前にグループトークで相談できるようになった
ローズライフ京都様は、京都市中京区に位置する介護付有料老人ホームです。89室を備えた大規模な施設となっており、要介護の方を対象に専門的な介護を提供しています。当施設では、介護サービスの品質向上を目指し、積極的にICT化を進めています。その取組として、既存システムである見守り支援システム「眠りCONNECT」の通知をインカムで受け取るために、BONX WORKを導入いただきました。
現在は、システム連携による迅速な対応とチーム間の円滑なコミュニケーションを実現し、ご入居者様の満足度向上に貢献しています。
BONX WORKと見守り支援システムの連携による成果や具体的な活用方法に関して、ローズライフ事業部長 川畑様とサービス推進グループ長 河北様にインタビューを実施しました。
ICT活用で更なる品質向上を目指す

人手不足の対策としてBONX WORKを導入
BONX WORKの導入に至った経緯をお聞かせください。
川畑様- 効率を上げてコストを削減するというより、サービスの品質向上を目的に、以前から業務効率化を推進してきました。
また、事業特有の課題として人手不足の問題がありますので、その対策としてインカムを以前から検討していました。
耳から情報を取得するため見守り支援システムと連携

なぜインカムと見守り支援システムを連携しようと思ったのですか。
川畑様- 見守り支援システム「眠りCONNECT」を導入しているのですが、ICT化の流れの中でうまくコラボレーションできるのではないかと思い、検討をはじめました。
前提として「眠りCONNECT」からの通知をイヤフォンで受け取れるかが、検証のポイントでした。通常ならスマホを開いて通知を確認しなくてはいけないところ、耳から情報が取得できるため、より効率的に動けると判断しました。
情報をスムーズに共有する方法を模索

BONX WORKを導入する前の課題を教えてください。
川畑様- 1つのフロアが広く、縦長で奥行きのある構造のため、職員が情報共有のたびに行き来しなくてはいけないのが課題でした。BONX WORKを導入することにより移動の手間が大きく軽減され、業務負担が軽くなりました。
9つのルームでユニットトークを展開

役職や職種ごとに9つのルームに分類
現在のルームの構成についてお聞かせください。
河北様- 現在、9つのルームを使用しています。具体的には 各フロアごとのルーム、各部署ごとのルーム、事務所のルーム、看護師専用のルームに分かれています。
複数のルームを跨いでユニットトーク

複数のルームに同時に入ることもあるのですか。
河北様- フロントはすべてのルームに接続し、会話を聞いたり話しかけたりしています。一方、事務所側は各フロアのルームを跨ぎながら連携を取っています。複数のフロアを監督しているリーダーは、自分が担当するフロアのルームに全て入る形で運用しています。
主に3つのシーンでBONX WORKを活用

距離を気にせず1対多数でコミュニケーション
BONX WORKの主な用途について教えてください。
河北様- 職員間のコミュニケーションツールとして使っています。今までは、職員同士が互いに探し合う時間が発生していましたが、今は離れた場所にいる職員ともすぐにコミュニケーションが取れるようになりました。1対多数への発信が必要な時に、非常に有効に使っています。
面会時に事務所とフロアが連携
河北様- 例えば、面会に来られた方がいらっしゃった時に、事務所のフロントからフロアにいる職員に連絡を入れ、スムーズに連携を取っています。また、センサーで通知を受けた際、複数の職員が同時に集まってしまうのを防ぐために活用しています。
居室だけでなく1階で面会される場合もあります。その際の連携として、フロアにいる職員が1階にご案内するオペレーションを行っています。
ナースコールをBONX WORKで受け、速やかに対応
川畑様- 見守り支援システムで起き上がりを検知すると、BONX WORKに通知が届きます。その通知をもとにトークルーム内で相談した上で対応するという使い方をしています。
ご入居者様の前を離れないオペレーションを意識

ご入居者の前を離れずに優先順位が立てられる
面会時はどのようなオペレーションを行っていますか。
河北様- 以前は事務所とフロアにある電話で連絡していたのですが、常に電話の近くに職員がいるとは限りません。そのため、電話が鳴るたびに職員が駆けつけて応答していました。
電話に出るまで仕事の優先度が判断しにくかったことも課題の一つです。作業を止めて電話を取りに行ったものの、後から対応できたケースも多くあります。ご入居者様の前を離れずに、対応ができるようになったことが大きな改善点だと思います。
センサーが鳴る度、一斉に集合してしまう事態が解消
川畑様- これまで見守り支援システムの通知は、フロアのスピーカーとPHSで受けていました。 センサーが鳴ると何人かが一斉に部屋に向かい、到着するとすでに他の職員が対応している、ということが度々ありました。2人目以降は移動が無駄になってしまうので、行く前に相談できるようになったのは大きな変化です。
自然に使える安心感と、水没リスクにも備えた工夫

BONX WORKで会話をしていても目立たない
ICTを導入する前と後で、ご入居者様の反応に変化はありましたか。
河北様- BONX BOOSTは非常に小型なので、ご入居者様があまり気にされることなく、すぐに見慣れてくださいました。
大きなトランシーバーや有線の機器だと、「何かつけてこそこそ話している」と思われることがありますが、BONX BOOSTは目立たないため話し始めるまで気づかない方もいらっしゃいます。
オプションパーツの「ネックストラップ」で水没防止
BONX BOOSTのオプションパーツは使用されていますか。
河北様- 今は水没を防ぐために、ネックストラップのみを使用しています。
介護施設では、お風呂やトイレの介助で職員が上半身を大きく動かすことが多く、その際に水没のリスクがあります。ストラップのおかげで、水没を防げたケースは何件もあります。
職員の負担削減とご入居者様の満足度向上に寄与

職員1勤務あたりの歩数が半減。チーム連携により負担も分散
導入の効果として感じられる部分をお聞かせください。
川畑様- 職員の歩数が減った点が成果として挙げられます。導入前後の歩数を計測した結果、1勤務あたりの歩数が半減したという職員もいます。移動しなくても連絡が取れるため、無駄な動きがなくなりました。
また、チームで対応できるようになったのは、最も大きな改善点だと思います。 以前は、一人で全部対応しなければならないことがありましたが、今は負担が分散されるのが大きいです。
ご入居者様と接する時間が増えたことが安心に繋がる
川畑様- 職員同士がスムーズに連携できることによって、ご入居者様をお待たせすることが減りました。来てほしい時にタイムリーに来てくれる。といった効果が出ているのではないかと思います。
河北様- ケア中に職員が離れてしまうことは、ご入居者様にとって非常に不安なことです。 その状況が減ることは、ご入居者様の安心に繋がっていると思います。
介護の品質向上を主軸に今後もシステム導入を推進

ICTの活用を通じて、どのような介護の実現を目指されていますか。
河北様- より複雑な連携が求められる場面に対応できるよう、職員の習熟度に合わせてBONX WORKの活用の幅を広げていきたいと思っています。結果的に、職員がご入居者様と過ごす時間を増やし、さらに安心していただける環境を作ることが目指すところです。
川畑様- 共通のホームブランドでも、施設によって建物の形やサービスの内容が異なります。そのため、全施設に同じシステムを導入するというよりも各現場で必要性を感じるシステムを提供してもらい、導入していく方法で進めています。ICT活用の根幹にあるのは介護のサービス品質を向上させるという目標です。
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